ワルサーP22

9mm拳銃らしからぬコンパクトさ、ポリマーフレームによる軽量化、人間工学を考慮したグリップ、あえて左手操作を前提に取り扱い易さを追求したコントロールパネル等、かなり力を入れた作りになっている。

優れたメカニズムを持つものの、登場時期を逸した感は否めない。
当時、同カテゴリーの市場は競合する他社の銃でとうに満たされてしまっていた、実際に制式採用した州警察はほとんどない。
民間市場においても売上げそのものは芳しくなかった。

ただ、2004年には、外見と内部機構に手直しが施され、アクセサリーレールをピカティニーレールに変更したマイナーチェンジモデルが登場し、2006年度の初頭には、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン州警察がこのモデルのダブルアクションオンリーモデルである、「P99DAO」を制式採用したことが確認されている。