シグ・ザウエル P228
(SIG SAUER P228)
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P226の小型モデルとして、1989年に開発された自動拳銃。
コンパクトかつ最大13+1発と装弾数が多めのP228は、信頼性の高さからFBIやDEA、警察などの法執行機関で多数採用されている。
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軍用としても、アメリカ軍では秘匿携行用の護身武器を表す『M11』の名称で制式採用されており、陸軍や海軍の犯罪調査局の捜査官にも配備されている。
イギリス軍でも長らく使われたL9A1に替わる制式拳銃に採用され、他にもフランスのGIGN、ドイツのGSG9、イスラエルの陸軍特殊部隊(通称サレイトゴラーニ)、日本のSST(海上保安庁・特殊警備隊)など、名だたる部隊のサイドアームとして制式採用されている。
最近でもアメリカの国土安全保障省(DHS)との間で、5000挺のP228を新規調達する契約が結ばれたようである。
これは米軍制式となったベレッタM92FSへのお返しとばかり、軍以外の公的機関を対象とした採用合戦で確実に数字を取れる場所であり、ベレッタが苦手とする中型や小型部門で幅を利かせていることは間違いないだろう。
FN FAL
FN社が1948年に開発した自動小銃。
FALは「Fusil Automatique Leger:《仏》軽自動小銃」の略。
FALは西側諸国での、小銃弾のセミ/フルオート射撃が可能な歩兵用主力火器として開発された。
使用弾には連射時の制御性を考慮して短小弾(7.92mmx33)を使用する予定だったが、これに待ったをかけたのが、同時期に生みだされた「NATO規格」である。
この決定に、開発途中だったFALも統一弾への対応が行われるが、7.62mmx51弾は威力が高すぎて連射時に制御できる代物ではなく、単発射撃でしか使えない中途半端な銃になってしまう。結果、せっかくのフルオートも満足に使えず、FALを採用した諸国も使えない機能があっても仕方ないと、セミオートに限定したFALを発注。そんなこんなで西側陣営はM16が登場するまで、連射銃のアドバンテージを自ら手放す事となった。
USSR マカロフ
(USSR Makarov)
1952年に開発され、ソビエト軍がトカレフに代わる制式拳銃として採用した小型自動拳銃である。
大型で威力の高いトカレフの反省からかマカロフはワルサー PPに似て携帯性に優れ、取り回しが良い銃として評価が高い。これはソビエト軍が戦場での拳銃の必要性を見直し、拳銃を主力火器としてではなく副次的な装備として考え始めた結果だと云われている。
1994年に登場したマカロフ式拳銃改良型はPMの改良版で、ボディアーマーなどの普及により9mmPM弾の威力不足が露呈したことから、新型強装弾である9mmPMM弾を使用するコンセプトで開発された。
同時にリアサイトの大型化とグリップ形状の変更、安全装置の追加など、近代的改修が施されている。
ソビエト、中国を始めとした東側諸国で大量に生産され今なお現役である。
しかし、現在ロシア軍ではPMは制式拳銃ではなく、日本にもどんどん流れてきており、統計年度によってはトカレフを上回る押収量となっている。